実例に学ぶ!在宅ワークの始め方 その①設備・環境編-part1-

在宅ワークの始め方

前回、小さな会社(以下当社)の企画広告部門が、テレワーク(在宅ワーク)を導入するに当たって直面した課題や解決策など、リアルな実情を全体的にレポートしました。今回からはそれらの課題についてテーマごとに着目し、それぞれどのように解決したかについて、より詳しく深掘りしていきたいと思います。

テレワークの導入方法についてはインターネット上にもたくさん情報がありますが、いざ実際に取り組むとなると、自社の状況にどう合わせればよいかといった、より具体的な疑問に突き当たります。そこで、実在の会社が実際に取り組んだリアルな解決策をご紹介することで、テレワークにこれから取り組む、または取り組み始めた皆さまの疑問解決の一助になれば幸いです。

【課題その1】設備やネットワーク環境をしっかり整えよう!

当社の企画広告部門の業務において、在宅ワークで通常のオフィスと同じように業務を進めるには、最低限作業用のパソコンとインターネット環境が必要です。

パソコンにおいては、オフィスにあるデスクトップパソコンを持ち帰るのも一つの選択肢でしたが、定期的にオフィスに出勤する機会があることや、できるだけ場所に取らわれず働けることを考慮して、持ち歩きのできるノートパソコンを選択しました。同じく、インターネット環境においても場所にとらわれない無線LANの利用を選択しました。但し、ノートパソコンや無線LANと言っても様々な選択肢があります。

今回は、そのような在宅ワークの設備とネットワーク環境について、“仕事がはかどる”ことを前提に、どのように整えたかをご紹介します。

ノートパソコン

10万円台の予算で選ぶ!仕事がはかどるノートパソコン

ノートパソコンを選ぶうえで最も考慮したのは、オフィスと変わらず業務を進められるかということと、費用のバランスです。20万円~30万円以上の高性能なパソコンを選べばスペック的にはほぼ問題は無いと思いますが、当社では予算の都合上、「10万円台で抑えつつ、業務に支障のないスペックのパソコン」を探すことになりました。

そのために、まずは業務内容と用途を書き出し、優先順位をつけていきました。主な業務は、広告制作・動画編集と事務業務で、それ以外ではインターネット検索やWEB会議、メールなどの通信連絡手段といった用途で使います。そして、それをふまえた上で、サイズや処理スピード、スペックなどを検討していきました。

何をどう検討したかについて、具体的なポイントを次項からご紹介していきたいと思います。

スペック
主な業務内容と用途を書き出して優先順位をつけました。

ノートパソコンの検討ポイント①画面サイズ

ノートパソコンの画面サイズは、大きくは4つの段階に分けられ、それぞれ特徴があります。
持ち運びを最大的に重視するなら軽量でコンパクトな12インチ(B5サイズ程度)以下がよいですが、その分搭載されるスペックも限られ、またキーボードも小さく操作性も難しくなります。

逆に、スペックの充実度や操作性を重視するなら14インチ(A4サイズ程度)以上がよいですが、その分大きさと重さも増してくるので、持ち運びが難しくなってきます。

当社の場合、在宅ワーク中心で移動があまりないことや広告制作や動画編集には画面が大きい方が作業しやすいことを考慮し、大きめの17.3インチ(A3サイズ程度)のノートパソコンを選択しました。

重量は2.8㎏程度ありますが、基本的には据え置きで業務を進め、移動はオフィスへの出勤時くらいなので気になることはなく、むしろ作業面で大きめの画面が使いやすく感じています。
画像サイズ

選択1

ノートパソコンの検討ポイント②処理スピード

パソコンのスペックで最初に気になるのが、処理スピードです。

例えば、ソフトを立ち上げるのに毎回時間がかかったり、複数のソフトを同時に立ち上げての作業やWEB会議をしながら作業をすると動きが遅くなるなどで、業務に支障が出る場合もあります。

処理スピード

また、最初は必要なくても業務に応じて使用するソフトが増える可能性もあるため、パソコンのスペックはある程度余裕を持っておきたいところです。

処理スピードに大きく関わるスペックは、CPU、メモリ、HDD・SSDがあり、それぞれ以下のような基準で選ぶとよいようです。

【CPU】

コンピュータの中央処理装置のことで、頭脳に当たる部分で、CPU性能が高いほど処理スピードは速くなります。一般的には、インテル、AMDといったメーカーが有名です。
当社の場合、広告制作などに利用するAdobe社のソフトがスムーズに作動する必要があるため、インテルCore i7を選びましたが、オフィスソフトがメインの事務職などは、Core i5で十分なようです。
インテルCPU

【メモリ】

CPUが処理を実行するための作業スペースのことで、処理中の情報を記憶しておく部分です。メモリの容量が大きければ大きいほど、多くのソフトを同時に立ち上げての作業ができます。
当社の場合、重たいソフトや複数ソフトでの同時作業を行うため、8GBを選びました。動画編集も行いますが、そんなに重たくないソフトなので問題なく作業できています。

メモリ容量

【記憶装置(HDD・SSD)】

HDD(ハードディスクドライブ)・SSD(ソリッドステートドライブ)とは、パソコン内にデータやプログラムなどを記憶する装置で、容量が大きいほど多くのデータやプログラムを保存できます。

HDDは、1ドライブで記憶できる容量が大きいですが、読み書きに時間がかかります。SSDは、HDDに比べて記憶できる容量が少ないですが、読み書きのスピードが非常に速いです。どちらかを選ぶ基準は、簡単に言うとデータ容量を取るかスピードを重視するかになります。

HDD・SSDどちらがよいかは一概に言えませんが、当社ではスピードを重視してSSD(512GB)を選択しました。SSDは、1TB以上が標準となってきているHDDに比べて記憶容量は少ないですが、パソコン自体は作業用と割り切り、現在進行中の業務以外のデータは、その都度外付けのHDDに保存しておけば特に不便はありません。

逆に、処理スピードが速いことでスムーズに業務を進められています。また、パソコン自体の立ち上がりもHDDに比べて非常に速く、ストレスの軽減になっています。

メリット・デメリット
HDD・SSDともにメリット・デメリットがある。業務内容や使用方法と照らし合わせて、適した方を選ぼう。

選択2

ノートパソコンの検討ポイント③WEBカメラ

WEB会議をするにはインターネット接続が可能なWEBカメラが必須ですが、最近のノートパソコンの大半にWEBカメラが搭載されているようで、特に悩むことはありませんでした。

もし搭載されていない場合でも、簡単な打ち合わせなどはスマホやタブレットを活用してZoomやLINE電話などで代用も可能です。

画面を共有する会議などの場合や画質・音質にこだわる場合には、外付けのWEBカメラ(3千円~2万円程度)を購入するとよいでしょう。

WEBカメラ
会議だけでなく、オフィス間隔でちょっとした打ち合わせやミーティングにも便利

選択3

ノートパソコンの検討ポイント④USBポート

マウスなどの周辺機器やUSBメモリなど、USBを使ってパソコンに接続するものは意外と多く、USBポートは多い方が便利です。当社の場合、常時接続が必要なマウスとパソコンのクーラー、加えて外付けHDDなどの必要時の接続を考慮し、一般的なUSBポート「Type-A」が3つ、「Type-C」が1つのものを選択しました。

現在はType-Aが主流ですが、今後はType-C搭載のパソコンが増えていくと思われ、周辺機器がどの端子になっているかで決めるとよいでしょう。
USB

選択4

その他の検討ポイント

◯光学ドライブ

最近のノートパソコンでは、DVDなどを読み書きする光学ドライブ非搭載のモデルも多いですが、ソフトダウンロードやデータ受け渡しなどは、インターネット上で解決することも多いです。

◯テンキー

テンキーがあると数字入力の際に便利ですが、小型のパソコンには付いていないものもありますので、必要に応じて検討するのがよいでしょう。

◯外付けクーラー

ノートパソコンは起動中熱がこもりやすく、温度が上がりすぎると動きが悪くなったり故障の原因になりますので、重たいソフトなどで負荷の高い作業をする場合は、特に注意が必要です。当社でも業務スピードとパソコンの寿命も考慮し、導入しました。USBポートへの接続で起動し、費用的には3千円程度でした。

いかがでしたでしょうか。
次回はインターネットやサーバーについて詳しくご紹介していきたいと思います!

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