紙面がまとまる“色”の決め方とは?その2:「同系色」で調和させる

思うようにいかないチラシ担当者のためのチラシレイアウト時短術
まとまる色の決め方パート2

いまいちまとまりがないチラシ、原因はなんだろう?

「紙面がまとまる色の決め方」をテーマに、前回は基本の3色(メイン・ベース・アクセント)を決めて「色数を絞ってまとまり感を出す」というお話をしました。

しかし、ただやみくもに色数を絞ればよいというわけではありません。色の組み合わせによっては、逆に統一感がなくなったり、不自然になったりと、全体的にチグハグなイメージになってしまうこともよくあります。

今回は、色数を絞って配色するための手軽な方法について、ご紹介します。

駄目な例

「色み・明るさ・鮮やかさ」を揃えよう!

まとまりのある配色をするには、色みや明るさ、鮮やかさを揃えるのがポイントです。色みの近い「類似色」を選んだり、トーン(明るさ&鮮やかさの調子)を合わせることで、統一感が出やすくなります。

色みの近い「類似色」でまとめる

メインカラーの「類似色」を選ぶ

色みとは、いわゆる一般的に「赤っぽい」や「青みがかった」と表現する色合いのことで、その相関関係を示したものを「色相」と言います。

そして、色を光の波長の順に円状に並べたものを「色相環」(右図)と言い、近くにある色を「類似色」、対面にある色を「補色(反対色)」と呼びます。このうち「類似色」同士を一緒に使うことで、色のまとまり感を出すことができます。

したがって、メインカラーが決まったら、まずはその「類似色」を選ぶとよいでしょう。

引き立て合う補色
改善例01
〈改善例〉メインカラーを「オレンジ」として、その類似色でまとめた例。全体的にすっきりと統一感が出ている。また、初めの例と比べるとタイトル(上段)、内容(中段)、概要(下段)とそれぞれの情報にまとまりがあり、見やすい。

「トーン(明るさ&鮮やかさの調子)」を合わせる

トーンを合わせることでチラシ自体の印象が決まる

トーンとは、色の明るさと鮮やかさの調子のことです。例えば、「声のトーン」とよく言いますが、これと同じように色にも「軽いトーン」「明るいトーン」といった調子の違いがあります。(下図「トーン図」参照)

この「トーン」を合わせることで、色の統一感が出て紙面全体がまとまると同時に、「軽い」「明るい」「さわやかな」「落ち着いている」というようなチラシが読み手に与える印象を方向づける役割もあります。

ちなみに、同じ色の組み合わせでもトーンが変わると全体としての印象が変わりますので、「色違い案」として複数つくってみるのもよいでしょう。

トーン図
明るいトーンは、「さわやか」「清潔」といったイメージになり、暗いトーンは、「落ち着き」「高級感」といったイメージになる。
改善例02
〈改善例〉明るさ鮮やかさともに、やや抑え気味のトーンでまとめた例。全体的に落ち着いた印象になっている。初めの例と比べると、“企業向けのセミナー案内”というやや堅めの内容のチラシのイメージにも合っている。

紙面がまとまる“色”の決め方とは?その1:基本の3色

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今月の課題

チラシに使う色ってどうやって決めたらいいの?

チラシづくりで色を決める時、「とにかく目立たせよう」といった感じで思いのままにいろんな色を使った結果、最終的に収拾がつかなくなってしまった…なんて経験はありませんか?

チラシの色使いで大事なことは「まとまり感」です。

カラフルなチラシは目を引きますが、まとまりがないと視線があちこちに拡散してしまい、肝心の情報がぼやけて伝わりにくくなってしまいます。(右記参照→)

今回は紙面がまとまる色の決め方についてご紹介します。

お悩み

「基本の3色」を決めよう!

チラシの「まとまり感」でお悩みの方は、まずは、基本の3色「メインカラー」「ベースカラー」「アクセントカラー」を決めて、チラシには「基本の3色とそれに似た色しか使わない」というところから始めてみましょう!
改善例
【改善例】初めの例と比べると、色数は少ないものの全体的にまとまりがあり、情報が伝わりやすいのではないでしょうか。色使いに慣れないうちは、色数を絞って「まとまり感」を意識しましょう。

基本3色「70:25:5」の法則※紙面内の配色の比率

基本3色の法則

上記は、基本の3色の割合として一般的に良いとされているものです。紙面の配色をこの面積比になるよう調整することで、チラシ全体にまとまり感が出ます。

ベースカラーとは

基本の3色の中で最も大きな割合を占めるもので、背景色となることが多く、チラシの全体的な印象や雰囲気を決める色になります。
主にメインカラーの引き立て役になる色です。

 

メインカラーとは

チラシの印象を最も左右する色で、ベースカラーの次に大きな割合を占めます。商品やサービスが持つイメージカラーを選ぶことが多いです。
チラシの中心となる色なので「見やすさ」がポイントです。

 

アクセントカラーとは

主に、チラシ紙面内で強調したい部分に使う色のことです。
使用する割合は少ないものの、チラシ全体の印象を引き締める、文字通りアクセントになる色です。

 

メインカラーの決め方

最もチラシの印象を左右する色

メインカラーは、チラシの印象を最も左右する色です。したがって、「チラシの印象をどの方向に持っていきたいか」を意識して選びましょう。
チラシで訴求する商品やサービスが持つイメージや、会社やお店のイメージに合った色を選ぶとよいでしょう。また、チラシの中心となる色なので、ベースカラーも加味して「見やすく」することもポイントです。
メインカラー

ベースカラーの決め方

メインカラーを引き立てる色

ベースカラーは、背景色となることが多く、紙面内で最も広い面積を占めるため、チラシ全体の雰囲気を決める色になります。
役割の中心は「メインカラーを引き立てること」なので、濃すぎる色やメインカラーより目立つ色は避けましょう。コツとしては、「メインカラーの同系色で薄い色」を選ぶとまとまりやすいです。
ベースカラー

アクセントカラーの決め方

特に強調したい部分に使う色

アクセントカラーは、チラシで特に強調したい部分に使う色なので、目をひく、目立つ色を選びましょう。但し、多くの場所に使いすぎるとぼやけてしまうので注意。
メインカラーの“反対色(補色)”を選ぶとまとまりやすく、おすすめです。
アクセントカラー

適材適所で使い分ける書体の選び方とは?

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書体の選び方

適材適所で使い分ける書体

書体はどう選ぶ?

あなたはチラシの書体をどのように選んでいますか?お好みで?何となく?
今回は基本的な書体と、その使いどころや選び方についてご紹介します。

書体のイメージを活かして選ぼう!

書体は大きく分けて、ゴシック体、明朝体、その他の3つに分類されます。それぞれの持つイメージと訴求内容を加味して選びましょう!

アドバイス1

長文には細めの書体を選んで使おう!

長文に太い書体や個性的な書体を用いると読みづらくなります。長い文章をスラスラと読んでもらうには、細めの書体がおすすめです!

アドバイス2

書体の種類は3つ程度にしよう!

ひとつのデザイン内で使われる書体の種類が増えるほど統一感がなくなります。3種類程度までが、まとまりやすくておすすめです!

アドバイス3

適材適所な書体選びの工夫

例01:タイトルは太めの書体でインパクトを!

アイディア1

例02:女性向け・高級品は明朝体で!

アイディア2

例03:呼びかけ・吹き出しは手書き書体で人間味を!

アイディア3

例04:連絡先は堅実なゴシック体がおすすめ!

アイディア4

主な書体の持つイメージと使いどころ〈一例〉

書体一例

書体の選び方で差をつけよう

書体選びに「こうしなければならない」といった厳格なルールはありませんが、使い方によっては「なんか違う…」「読みづらい…」となってしまうことも。

適材適所の書体の選び方をマスターして、読みやすいチラシ作りを目指しましょう!

情報がスッと頭に入ってくる見せ方とは?

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今月の課題

チラシは「パッと見」が勝負!

制作例

しっかり読めば伝わるんだけど、パッと見で何のことか頭に入ってこないことありませんか?「しっかり読めば」伝わるんだからいいだろう?と思いがちですが、それはつくり手の一方的な思い込み。

チラシは「パッと見」が勝負ですから、できるだけスッと伝わる工夫が必要です。

情報をまとめてブロック分けしよう!

一つのブロック内に複数の情報を盛り込みすぎてしまうと、伝わりにくくなります。ブロック内での情報はなるべく絞って配置しましょう。

アドバイス01

適度な改行でリズムを出す!

文章の一行が長いと視線を動かす幅が大きくなるため読みづらく、読み疲れます。適度に改行して、リズムよく読めるようにしましょう!

アドバイス02

背景や余白をうまく利用しよう!

内容ごとに区切ると情報が整理されますが、罫線で囲みすぎると逆に分かりづらくなります。罫線だけでなく、背景や余白も使いましょう!

アドバイス03

情報がスッと伝わる見せ方の工夫

例01:余白でゆとりをつくる

工夫例01

例02:文字に強弱をつける

工夫例02

例03:文章を2列に分ける

工夫例03

例04:見出しを強調する

工夫例04

例05:単位は小さくする

工夫例05

例06:イメージ写真を入れる

工夫例06

「パッと見」で興味をひこう!

「しっかり読めば伝わるから!」と思っていても、そもそもチラシに興味を持ってもらえなければ意味がありませんよね。できるだけ情報がスッと頭に入ってくるように工夫して、読んでもらえるチラシを作りましょう♪

ターゲットにひびくキャッチコピーとは?

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ターゲットにひびくキャッチコピー

ターゲットの興味をひこう!

制作例

テレビや街で見かけるポスターのようなかっこいいキャッチコピーを真似してみたけれど反響が上がらないのは、なぜ?

何となくで考えたキャッチコピーは曖昧でターゲットに響きません。
とはいえ、忙しい担当者には時間がない。そんな方に最適な、ターゲットにひびきやすいキャッチコピーを考えるための手軽な方法をご紹介致します!

ターゲットを絞って呼びかけよう!

多くの人に見てもらおうとすればするほど曖昧なコピー表現になり、反響は上がりません。ターゲットは明確に絞って呼びかけましょう!

アドバイス01

お客様のメリットを書こう!

会社や商品・サービスのアピールばかりするよりも、それによるお客様のメリット(得すること)を書いた方が興味を持ってもらえます!

アドバイス02

具体的数値を使って説得力を高めよう!

「手軽に」といった大まかな表現をするよりも、「5分で」と具体的な数値を入れた方が説得力が増し、イメージも高まります!

アドバイス03

ターゲットの興味をひくためのキャッチコピーひと工夫!

ターゲットを絞って呼びかける

キャッチコピーひと工夫01

お客様のメリットを書く

キャッチコピーひと工夫02

具体的数値で説得力アップ

キャッチコピーひと工夫03

ターゲットの心の声を言葉に

キャッチコピーひと工夫04

キャッチコピーで興味をもってもらおう

人気のある商品の広告や流行の映画ポスターのかっこいいキャッチコピー、つい真似したくなりますが単なるモノマネでは反響は上がりません。なんとなく、かっこいい!ではダメなんです。

ターゲットにひびきやすいキャッチコピーを考えて、「興味のもってもらえる」ことが大事ですよ。

チラシの長い文章をスッキリと見せる方法

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長い文章をスッキリと

「商品やサービスの良さをしっかり伝えたい!」との想いから、ついつい長文になってしまい読みづらいなんてこと、ありませんか?

短くまとめられればベストですが、そうもいかない時もあります。そんな時は見せ方を変えてみましょう!見せ方次第で印象はだいぶ変わりますよ!

見せ方次第で印象は変わる!

レイアウト改善前
伝えたいことがたくさんあって、ついついダラダラと長文になってしまう…。
上記のような長文は読み手としては読む気がしないものです。
このような長文をスッキリ見せて、ちゃんと読んで貰える改善策をご紹介します!

アドバイス1:段落分けをして小見出しをいれよう!

文章が長くなったときは、内容を見ながら段落で区切りましょう。読みやすい目安は、1段落に3~5行程度です。
改善アドバイス1

アドバイス2:図表を活用してパッと伝えよう!

複数を比較したり、データ説明のような数字的な表現がある場合は、文章よりも図表やグラフで表すとパッと伝わりやすいです。
改善アドバイス2

アドバイス3:アイキャッチで文頭に誘導する!

イラストや図形には、人の目や興味をひきつける「アイキャッチ」の効果があります。文頭に置いて誘導すれば、読むきっかけづくりに。
改善アドバイス3

アイキャッチのアイディア!

図形を利用

図形を活用

一文字目を大きく

一文字目を大きく

イラストを活用

イラストを活用

色を差す

色を差す

矢印で誘導

矢印で誘導

吹き出しに入れる

吹き出しに入れる

写真でイメージ

写真でイメージ

文頭に人の目をひきつけよう!

せっかくチラシを作っても、読んでもらえないと意味がありませんよね。長い文章でも「読んでみよう」と興味持ってもらうことが大切です。

文頭に人の目がくるように、アイキャッチなど工夫して「読んでもらえる」チラシを制作しましょう!