【チラシデザイン・レイアウト時短術】「証明部」の効果を高める7つの要素

思うようにいかないチラシ担当者のためのチラシレイアウト時短術

7つの要素

「証明部」の効果を高める7つの要素

その1

疎かにしてしまいがちな証明部

チラシ担当者がよく陥りがちな失敗として、「企画内容や見た目ばかりに注力して、細かい部分が疎かになる」ということがあります。その部分の一つが「証明部」です。

お客様の立場としては、いくらチラシの企画内容に興味を持ったとしても証明部がしっかりしていないと不安になり、問い合わせることをためらいます。

ひどい場合には、店名も連絡先も無いチラシをごくたまに見かけますが、こうなるとほぼ100%反響は期待できません。

証明部
とりあえず店名を載せただけの証明部。お客様目線だと不安を感じる。

要因は“つくり手目線”

証明部が疎かになる要因としては、チラシを“つくり手目線”でつくってしまうことにあります。「この商品を売りたい!」「サービスの良さを伝えたい!」ということに集中しすぎて、お客様の行動心理にまで気が回らなくなってしまうのです。

チラシの目的が「伝えて終わり」ではなく、問い合わせや来店といったお客様の行動につなげることである以上、そこまで視野に入れてチラシづくりをする必要があります。
問題点

これで解決!!効果的な証明部のコツ

これで解決1

証明部=大事な構成要素

一般的に、チラシ紙面全体における証明部の占める割合は1/6~1/5以上が理想です。

証明部=チラシの大事な構成要素であるという意識を持って、チラシづくりの最初、ラフ描きの段階で証明部のスペースを確保しておきましょう。そうしたうえで、企画内容やデザインをどう掲載するかを考えていきましょう。

ラフ

【豆知識!チラシの三段構成】

チラシ構成の基本は、「タイトル・内容・証明部」の三段構成です。タイトルで知らせ、内容で伝え、証明部で行動に誘導するという構成で考えましょう。

三段構成

これで解決2

お客様の行動を考えよう

チラシの全体構成で証明部のスペースを確保できたら、まずは証明部からつくってみましょう。最初につくってしまうことでスペースを確保できるだけでなく、お客様目線で“どう行動してもらうか”ということを考えながらチラシづくりを始めることで、チラシ全体がよりお客様に寄り添ったものになり、反響アップにもつながりやすくなります。

ポイント

【チラシデザイン・レイアウト時短術】反響につながる「証明部」とは?

思うようにいかないチラシ担当者のためのチラシレイアウト時短術

証明部

「証明部」の役割

チラシをつくる際に発行者の店名・社名、住所、電話番号などを載せる部分のことを「証明部」と呼びます。チラシ上で欠かすことのできない大事なパーツであり、あなたのつくられるチラシにも必ず掲載していると思います。

役割としては、その名の通りお店や会社の存在を「証明」するのはもちろんですが、もっと重要なのはチラシの最大の目的である「お客様からの反響(問合わせ、申し込み、来店など)につなげる」ことです。

証明部見本
「証明部」の役割はお店・会社の存在の証明とお客様からの反響を得ること。
では、わかりやすく見本をみてみましょう。あなたがお客様の立場として考えて見て下さい。

AorB

上記2つのうちで行動(問合わせ、申し込み、来店)しやすいのはどちらの証明部でしょうか。

ピンポイントアドバイス

お客様が「安心して」行動できる情報掲載や見せ方を

不安は行動を妨げる

チラシづくりにおいて、「企画内容やデザインさえ良ければ反響につながる」と考えるチラシ担当者は多く、おおよそ間違ってはいません。

しかし、上記で出した見本「A」「B」のように証明部だけ比べてみるとどうでしょう。あきらかに「B」の方が問合わせしやすいですよね。なぜなら、AよりBの方が「安心できる」からです。

このように、チラシの反響には証明部も少なからず影響しているのです。人はいざ行動を起こすとなると、いろいろ考えます。チラシの場合だと、例えば「この会社は信頼できそうか?」「何時まで電話できるのか?」「場所はどこで駐車場はあるのか?」などです。

したがって、それらが紙面上で解決しない場合にはお客様にとって不安材料となり、行動を妨げる要素となってしまいます。

つまり、お客様から反響のある証明部にするには、お客様の不安を取り除くことがポイントです。

A
行動に移すための情報が少なく、単なる存在証明になっている。
B
お客様の不安を取り除く要素が多くあり、安心感がある。

お客様の立場で考える

では、お客様の不安を取り除くには、どのような情報や見せ方が必要しょうか。

それは、チラシを通じてお客様からどのような反響(問合わせ、申し込み、来店)を得たいかによって異なります。

例えば、電話での問合わせを取るなら電話番号を大きく、ホームページに誘導するのであれば、検索ワードの掲載、また、来店に導くのであれば地図や営業時間を掲載したりします。

もし公共交通機関での来店が多いのであれば、最寄り駅やバス停などの情報を加えておけば、お客様の安心感はより一層高まるでしょう。

このように、チラシ証明部は、お客様の立場になって気になることを意識して構成しましょう。

ちょっと深堀り

お客様が「安心して」行動できる情報掲載や見せ方を

その1 割合は1/6~1/5以上

チラシ全体の面積に対して証明部の占める割合は、少なくとも1/6~1/5以上は取るようにしましょう。
深堀り1

その2 電話番号は大きめに

電話番号を大きくすることで読みやすくなるだけでなく、会社やお店の自信が伝わり信頼度がアップします。
深堀り2

その3 オペレーターの顔を見せる

知らない相手に電話をかけるのは、意外と勇気がいるものです。オペレーターの顔を見せることで、安心感が伝わります。
深堀り3

その4 誘導コピーで背中を押す

「今すぐお電話ください!」「ホームページからお申込みください!」などの誘導コピーが、最後の一押しになります。
深堀り4

その5 問合せ時間を明確に

お店の営業時間や定休日、電話受付の時間を明確にすることで、問合せや来店の際の安心感につながります。
深堀り5

その6 地図と駐車場で来店案内

来店に誘導する場合には、分かりやすい地図や駐車場および駐車台数、または近隣の駅やバス停などを表記しておくと親切です。
深堀り6

その7 ホームページやSNSに誘導

チラシでは情報の掲載に限りがあります。ホームページやSNSに誘導することで、より多くの情報を伝えることができます。
深堀り7

豆知識 QRコードを活用する

WEBへの誘導は、QRコードが便利。チラシを見て、その場ですぐにアクセスしてもらうことで、お客様の行動率も高まります!
QR

【チラシデザイン・レイアウト時短術】読み手の心に響く写真選びとは?

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心に響く

読み手に対して「何を伝えるか」イメージしよう!

チラシに使う写真

上記2つのケーキの写真を使ってチラシをつくるなら、あなたは[A][B]どちらを選びますか?

この質問に正解はありません。どちらも美味しそうなケーキの写真ですし、A・Bどちらを選んでもよいと思いますが、「このチラシで読み手に何を伝えたいのか(何を感じてもらいたいか)」というメッセージを意識して写真を選んだかどうかで、チラシの効果は変わってきます。

メッセージとは、例えば次のようなものです。
[A]…記念日にケーキはいかがですか?
[B]…当店のこのケーキはいかがですか?

この場合、Aの場合は、何らかの催しを考えている人に来店を促すチラシに、Bの場合は、単にケーキを売り出すパンフレット的なチラシに効果的です。

では、写真の役割・効果や使い方について、深掘りしてみましょう。

ちょっと深堀り

その写真で何を伝えたいのか考えよう

チラシの目的に合わせて写真を選ぶ

チラシで掲載する写真には、大きく分けて2つの役割・効果があります。一つは、感情に訴えることで、もう一つは事実を伝えることです。

したがって、チラシに掲載する写真を選ぶ際は、まずチラシの目的と読み手に伝えるメッセージを明確にし、それに合った写真の選び方をする必要があります。単に「美味しそうだから」というだけで選んではいけません。

これを下記A・Bの例に当てはめると、Aが前者、Bが後者ということになります。

目的に合わせて

写真に優劣をつける

写真が複数ある場合、同じ大きさで並べてしまうとどれも目立たなくなってしまいます。

そんな時は、写真に優劣をつけて主役の写真を大きくするとよいでしょう。まずは大きな写真で目をひくことで、その周辺の写真にも視線を誘導できます。

また、チラシで最も伝えたいことについて、ひと目で読者に感じてもらうこともできます。

主役を大きく
全部が同じ大きさだとどれも目立たない。主役となる写真を大きくしよう。

トリミングして掲載する

トリミングとは、画像の不要な部分を取り除き、画像の表示範囲やサイズを調整して使用する方法です。背景に余計なものが写ってしまった場合にその部分を取り除いたり、部分的に強調して魅力をアップさせたい場合などに活用します。

トリミングする際のポイントは、「何を伝えるか」ということです。被写体そのものなのか、または雰囲気なのかなど、考えてみましょう。

トリミング

キャプションで効果大

例えば、商品の情報をより正確に伝えたい場合やイメージを効果的に表したい場合は、写真にキャプション=説明文・補足文を添えることで、読み手の理解が深まり、気持ちを盛り上げる効果もあります。

但し、キャプションは瞬時に読むものなので、できるだけ端的に表現しましょう。専門用語や難しい言葉は避け、小・中学生でも分かるような表現にするとよいでしょう。

端的に

豆知識:フリー素材を活用する

伝えたいイメージがあってもちょうどよい画像が手元にない場合は、フリー素材を活用するのも一つの手です。
インターネット上には無料で使えるフリー写真素材のダウンロードサイト(商用利用可)がありますので、そこから探してみましょう。

【 写真のフリー素材サイト一例 】
○写真AC
○フリー素材のぱくたそ
○写真素材 足成

【注意】フリー素材だからといって、どんな使い方をしてもよいわけではありません。ご利用の際は、事前に【利用規約】をしっかりと確認しましょう。

【チラシデザイン・レイアウト時短術】文字が読みやすい配色とは?

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文字が読みやすい

背景色と文字色の「コントラスト」を高めよう!

紙面内の色数を絞る、また同系色を選ぶことで、チラシ全体のイメージはまとまります。しかし、そればかりに気を取られると背景色と文字色が同化してしまい、文字が読みづらくなることがあります。

比較
文字の可読性(読みやすさ)は背景色の明るさに左右され、背景色と文字色の“コントラストを高くする”ことで、文字は読みやすくなります。

「コントラスト」とは「対比・差異」のことを指し、色の明るさ(明度)の差が大きいことを「コントラストが高い」と表現します。

上記例では、右例の方が左例に比べて背景色と文字色の明度差が大きいため、読みやすいのです。

色の明るさ

色の明るさとコントラストについて

色の明度差が大きいとコントラストは高くなる

色の明るさの度合いを示す尺度のことを「明度」といい、色相(=色味・色合い)・色彩(鮮やかさ)と並んで色の三属性を構成する一つの要素です。

すべての色の中で最も明度が高い色は「白」、最も低い色は「黒」となります。

そして、この明度差が大きい状態を「コントラストが高い」、小さい場合を「コントラストが低い」と表現します。

明度差

無彩色は「白⇔黒」 / 有彩色は「黄⇔青紫」

前提として、色は大きく2種類に分けることができ、白・黒などの色味を持たないものを「無彩色」、黄・赤・青などの色味を持つものを「有彩色」といいます。

そして、無彩色・有彩色それぞれにおいて明度を考えるならば、無彩色では上記に述べた様に「白」が最も明度が高く、「黒」が最も低い色となります。

一方、有彩色では、最も明度が高いのは「黄」、低いのは「青紫」となります。

明度

明るい色と暗い色を組み合わせる

紙面上の文字を読みやすくするポイントは、有彩色・無彩色いずれにしても、背景色と文字色の明度差を大きくしてコントラストを高めることです。

つまり、背景色に明度が高い色を使った場合には、文字色には明度の低い色を組み合わせるように意識しましょう。その反対も同様です。

ただし、補色のように色相差の大きい色同士を組み合わせると逆に読みづらくなるので、気をつけましょう。

明度差意識

豆知識!「色相差」の大きい組み合わせは避ける

色を組み合わせる際は、色相の差に気をつけましょう。

色相とは一言でいえば「色味」の違いのことで、右のような「色相環」として表されます。色相の近いものを「類似色」、反対のものを「補色」と呼びます。この差が大きいものの組み合わせはお互いが主張し合うため、文字は読みづらくなります。

色相差

コントラストのチェックは「グレースケール」で

パッと見でコントラストが足りているかどうかを判断しにくい場合には、カラーのデータをグレースケールに変換して確認するとよいでしょう。

手っ取り早く確認するには、プリンターでのモノクロ印刷をするのがおすすめです。明暗の差だけになり、コントラストが分かりやすくなります。

モノクロ

紙面がまとまる“色”の決め方とは?その3:「白」を活かす

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白を活かす

目立つけど内容が見づらくなったチラシ、原因はなんだろう?

チラシにおいて「目立たせる」というと、「派手な色づかいにしよう」とか「大きくしよう」といったことをパッと思い浮かべるのではないでしょうか。

しかしながら、「派手に」ばかりに気を取られて色を使いすぎるとまとまらなくなるということは、以前にご紹介した通りです。また、配色の仕方によっては、目立つけど内容が伝わりにくくなってしまいます。

事例

今回は、そんな時の特効薬「白」を有効的に使ってまとめる方法をご紹介します。

「白の背景」を有効活用しよう!

「白」は色相、明度、彩度といった色の3要素を全く持たない色であるため、色選びの段階で「色」として認識せず、選択肢に入れない人も多く見られます。しかし、色の要素を持たない」がゆえに、素晴らしい効果を発揮します。

下記の改善例では、背景を白にすることでその他の色が引き立ち、正確に伝わるようになったため、内容が分かりやすくなっています。また、紙面内に白い空間ができることでゆとりが生まれ、全体的にまとまりが出ています。

読みやすいチラシや良いデザインと感じるものは、「白の背景」を有効的に活用しているものが多いです。

改善例

「白」の効果

他の色を引き立てる

白は色としての要素を持たないため、どんな色とも相性が良い。白と組み合わせることで、引き立てたり、逆に落ち着かせたりすることができる。
引き立てる

ゆとりを生み出す

紙面内がすき間のないくらい詰まっていると、息苦しさを感じる。白の背景をうまく使うことでゆとりが生まれ、情報も入ってきやすくなる。
ゆとり

クリーンなイメージ

「白」という色は、クリーン、誠実、上品なイメージを持つ。
教育機関や病院、政治関連、ブランド品など、信頼感を与えたい場合には適している。
クリーン

紙面がまとまる“色選び”の工夫(一例)

アイディア01:写真と同じ色を使う

色選びに迷ったら、写真にある色を使ってみましょう。そうすることで、全体的にまとまりが出ます。但し、写真の色であれば何でもよいわけでなく、チラシの主役となる写真のメインカラーを選ぶのがポイントです。
アイディア1
メイン写真である家の紺色を使用した例。まとまりが出て落ち着いて見られる。

アイディア02:同じ色の帯を上下に配置

チラシ紙面内の離れた場所に同じ色を配置することで、紙面全体を引き締めることができます。写真を用紙の端まで掲載して裁ち落として使用する場合や、背景が白または淡い色のときに、より効果を発揮します。
アイディア2
写真が用紙の端で裁ち落とされたチラシの例。上下の帯で挟むことで、紙面全体にまとまりが出ている。

紙面がまとまる“色”の決め方とは?その2:「同系色」で調和させる

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まとまる色の決め方パート2

いまいちまとまりがないチラシ、原因はなんだろう?

「紙面がまとまる色の決め方」をテーマに、前回は基本の3色(メイン・ベース・アクセント)を決めて「色数を絞ってまとまり感を出す」というお話をしました。

しかし、ただやみくもに色数を絞ればよいというわけではありません。色の組み合わせによっては、逆に統一感がなくなったり、不自然になったりと、全体的にチグハグなイメージになってしまうこともよくあります。

今回は、色数を絞って配色するための手軽な方法について、ご紹介します。

駄目な例

「色み・明るさ・鮮やかさ」を揃えよう!

まとまりのある配色をするには、色みや明るさ、鮮やかさを揃えるのがポイントです。色みの近い「類似色」を選んだり、トーン(明るさ&鮮やかさの調子)を合わせることで、統一感が出やすくなります。

色みの近い「類似色」でまとめる

メインカラーの「類似色」を選ぶ

色みとは、いわゆる一般的に「赤っぽい」や「青みがかった」と表現する色合いのことで、その相関関係を示したものを「色相」と言います。

そして、色を光の波長の順に円状に並べたものを「色相環」(右図)と言い、近くにある色を「類似色」、対面にある色を「補色(反対色)」と呼びます。このうち「類似色」同士を一緒に使うことで、色のまとまり感を出すことができます。

したがって、メインカラーが決まったら、まずはその「類似色」を選ぶとよいでしょう。

引き立て合う補色
改善例01
〈改善例〉メインカラーを「オレンジ」として、その類似色でまとめた例。全体的にすっきりと統一感が出ている。また、初めの例と比べるとタイトル(上段)、内容(中段)、概要(下段)とそれぞれの情報にまとまりがあり、見やすい。

「トーン(明るさ&鮮やかさの調子)」を合わせる

トーンを合わせることでチラシ自体の印象が決まる

トーンとは、色の明るさと鮮やかさの調子のことです。例えば、「声のトーン」とよく言いますが、これと同じように色にも「軽いトーン」「明るいトーン」といった調子の違いがあります。(下図「トーン図」参照)

この「トーン」を合わせることで、色の統一感が出て紙面全体がまとまると同時に、「軽い」「明るい」「さわやかな」「落ち着いている」というようなチラシが読み手に与える印象を方向づける役割もあります。

ちなみに、同じ色の組み合わせでもトーンが変わると全体としての印象が変わりますので、「色違い案」として複数つくってみるのもよいでしょう。

トーン図
明るいトーンは、「さわやか」「清潔」といったイメージになり、暗いトーンは、「落ち着き」「高級感」といったイメージになる。
改善例02
〈改善例〉明るさ鮮やかさともに、やや抑え気味のトーンでまとめた例。全体的に落ち着いた印象になっている。初めの例と比べると、“企業向けのセミナー案内”というやや堅めの内容のチラシのイメージにも合っている。